メンズパーマを長持ちさせる「手入れ」の基本。プロが教える日々のヘアケア
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理容室でかけたパーマスタイル。サロンを出たその日は完璧に決まっていても、数日、数週間と経つうちに、カールがだれてきたり、髪がパサついてまとまりにくくなったり。その美しい状態をキープできるかどうかは、実は、あなたの毎日の「手入れ」にかかっています。パーマ後のデリケートな髪をいたわり、美しいカールを維持するための、正しい手入れの方法について、プロの視点からステップごとに詳しく解説します。
Contents
パーマの手入れ、基本の「き」はシャンプーにあり
パーマ後のヘアケアは、まず、毎日使うシャンプーとそのやり方を見直すことから始まります。洗浄力が強すぎるシャンプーや、乱暴な洗い方は、パーマが取れてしまう大きな原因となります。
カールを守る、優しい洗い方
- シャンプー剤の選び方
洗浄力がマイルドなアミノ酸系のシャンプーや、「パーマヘア用」「ダメージケア用」と表記のある、髪に優しい製品を選びましょう。髪と頭皮に必要な潤いを残しながら、汚れだけを優しく洗い上げることができます。 - 正しいシャンプーの手順
まず、ぬるま湯で髪と頭皮をしっかりと予洗いします。シャンプーは手のひらでよく泡立ててから、髪同士をゴシゴシと擦り合わせるのではなく、指の腹を使って頭皮を優しくマッサージするように洗いましょう。 - すすぎは丁寧に、そして優しく
シャンプー剤が頭皮に残らないよう、ぬるま湯で時間をかけて丁寧にすすぎます。この時も、髪を強く引っ張ったり、擦ったりしないように注意が必要です。 - 施術直後の注意点
パーマが髪に完全に定着するには、24時間から48時間程度の時間が必要です。この大切な期間は、できるだけシャンプーを控えるのが、パーマを長持ちさせるための理想です。
パーマの手入れの鍵を握る「保湿ケア」
パーマをかけた髪は、薬剤の影響でどうしても乾燥しやすい状態になっています。髪が乾燥すると、パサついて広がるだけでなく、カールの弾力も失われてしまいます。徹底した「保湿」こそが、美しいカールを維持するための生命線です。
潤いが、カールの弾力を生む
- トリートメントで内部から潤いを補給
シャンプーの後は、必ずトリートメントを使い、髪の内部に水分と栄養分を補給しましょう。髪の内部から潤すことで、しなやかで弾力のある、きれいなカールが維持されます。 - 洗い流さないトリートメントを毎日の習慣に
お風呂上がりのタオルドライ後、ドライヤーをかける前に、オイルやミルクタイプの洗い流さないトリートメントを毛先中心に馴染ませる習慣をつけましょう。これが、ドライヤーの熱から髪を守り、潤いを閉じ込め、パサつきを抑えるのに最も効果的な手入れです。
手入れの仕上げは、正しい「髪の乾かし方」
スタイルの再現性を高め、髪をダメージから守るための最後のステップが、ドライヤーでの乾燥です。濡れたまま放置する「自然乾燥」は、パーマヘアにとって最も避けるべき習慣です。
カールを美しく再現し、ダメージを防ぐ
- 擦らず、優しく叩くタオルドライ
濡れた髪は非常にデリケートです。タオルでゴシゴシと拭くのではなく、髪を優しく挟み込み、ポンポンと叩くようにして、水分を吸い取ります。 - 自然乾燥はNG。すぐに乾かす
濡れたまま放置すると、キューティクルが開いたままになり、カールがだれるだけでなく、髪のダメージも進行します。お風呂から上がったら、できるだけ早く乾かしましょう。 - カールを活かすドライヤー術
ドライヤーの強い風でカールを伸ばしてしまわないよう、まずは根元を中心に乾かしていきます。毛先部分は、手のひらでカールを優しく握り込むようにしながら、ドライヤーの弱い風を下から持ち上げるように当てて乾かすと、パーマのカールがきれいに再現されます。
究極の手入れは、プロによる「土台作り」から
ご自宅での日々の手入れはもちろん大切ですが、最も重要なのは、そもそも「手入れがしやすい」ように計算されたパーマを、プロの手でかけてもらうことです。
理容室で創る、手入れが楽なパーマ
- ダメージを抑えた、健康的な髪という土台
そもそもパーマによるダメージが少なければ、髪は潤いを保ちやすく、その後の手入れは格段に楽になります。プロは、髪の体力を守る薬剤選定やケア技術で、手入れのしやすい健康な髪の土台を創ります。 - 手入れのしやすさを計算したカット技術
パーマの動きが最大限に活き、かつご自身でスタイリングしやすいように、カットで毛量や質感を緻密に調整します。 - サロンでの定期的な集中トリートメント
ご自宅での日々の手入れだけでは補いきれない髪の内部ダメージを、サロン専用の集中トリートメントで定期的にケアすることが、美しいパーマスタイルを長く維持するためには非常に重要です。 - あなただけの「手入れ方法」を、プロが直接伝授
施術の最後には、あなたの髪質と、今日かけたパーマのスタイルに合った、最も効果的な手入れの方法(シャンプーの選び方、乾かし方、スタイリング剤など)を、プロがマンツーマンで丁寧にレクチャーします。
まとめ
メンズパーマを美しく、そして長く維持するためには、「優しく洗い、しっかり保湿し、正しく乾かす」という、日々の丁寧な「手入れ」が不可欠です。しかし、最も重要なのは、そもそも「手入れがしやすい」ように緻密に計算された、プロによるカットとパーマの技術です。サロンでの一日だけでなく、次の来店まで続く、毎日の格好良さ。それを実現するのが、私たちの仕事です。
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