メンズパーマは「乾かし方」で決まる。カールを自在に操るプロのドライ術
sho0202
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
理容室でパーマをかけた日。鏡に映る、動きのある完璧なスタイルに満足したはずなのに、翌朝、自分で髪を洗って乾かすと、なぜかカールがうまく出なかったり、変に髪が広がってしまったり。そんな「サロンの仕上がりを再現できない」という悩みを抱えている男性は少なくありません。その原因のほとんどは、実は毎日の「髪の乾かし方」にあります。パーマスタイルを成功させるための、最も重要で基本的なテクニックである正しいドライヤーの使い方を、プロの視点から徹底解説します。
Contents
なぜパーマスタイルは「乾かし方」が命なのか
パーマをかけた髪は、乾かし方一つで、その日のカールの出方やまとまり具合、そしてスタイルの持ちまでが大きく変わってきます。
カールの再現性と髪の健康
- カールの特性を理解する
多くのパーマ(特に熱を使わないコールドパーマ)は、髪が水分を含んでいる時にカールが最も強く現れ、乾いていくにつれて少しゆるむ、という特性を持っています。つまり、髪をどのように乾かすかは、このカールをどの状態でキープするかを決定づける、非常に重要なスタイリング工程なのです。 - 「自然乾燥」がNGな理由
濡れたまま髪を放置する自然乾燥は、パーマスタイルにとって最も避けるべき習慣です。濡れている間、髪の表面のキューティクルは開いたままになり、髪の内部から水分が過剰に蒸発して、パサつきやダメージの原因になります。また、髪の重み(水分)と重力によって、せっかくのカールがだらしなく伸びきってしまいます。 - スタイリングの土台を作る
正しい乾かし方でカールのベースをしっかりと作っておくことで、その後のワックスやジェルといったスタイリング剤が馴染みやすくなり、セットのしやすさとスタイルの持ちが格段に向上します。
プロが教える!パーマを活かす正しい髪の乾かし方
これからご紹介する基本のステップと、なりたいイメージに合わせた応用テクニックをマスターすれば、ご自宅でもサロン帰りのようなスタイルを再現しやすくなります。
基本のステップと応用テクニック
- ステップ1
ゴシゴシ擦らない、優しいタオルドライ
お風呂上がり、濡れた髪をタオルでゴシゴシと乱暴に拭くのは絶対にやめましょう。摩擦でキューティクルが傷つき、カールがばらばらになる原因です。まずは頭皮の水分を優しく拭き取り、髪の毛はタオルで挟み込むようにして、ポンポンと優しく叩きながら水分を吸収させます。 - ステップ2
洗い流さないトリートメントで髪を保護
ドライヤーをかける前に、オイルやミルクタイプの洗い流さないトリートメントを毛先中心に馴染ませます。これが、ドライヤーの熱からデリケートなパーマヘアを守り、潤いを閉じ込めてパサつきを防ぐための、重要なひと手間です。 - ステップ3
まず「根元」から乾かす
ドライヤーは、まず髪の根元と頭皮を乾かすことに集中します。指の腹で地肌を軽く擦るようにしながら、様々な方向から風を当て、髪を根元から立ち上げるように乾かしていきます。この段階では、毛先のカールを伸ばさないよう、まだ濡れたままで問題ありません。 - ステップ4
カールを意識して「毛先」を乾かす
根元が8割方乾いたら、いよいよ毛先を乾かします。ここでの乾かし方で、その日のカールの表情が決まります。
カールをしっかり出したい場合
ドライヤーの風を弱風に切り替え、手のひらでカールを優しく握り込むようにしながら、下から持ち上げるように風を当てます。
カールを少し抑えてナチュラルに見せたい場合
髪の毛束を指で少し下に引っ張りながら、ドライヤーの風を上から下に当てて乾かすと、カールが自然に伸び、落ち着いたスタイルになります。
そもそも「乾かすだけでキマる」パーマをかける
ご自宅での正しい乾かし方は非常に重要ですが、それ以上に大切なのが、そもそも「ご自宅で乾かすだけで、簡単にスタイルが再現できる」ように、緻密に計算されたパーマをプロの手でかけてもらうことです。
理容室の計算されたデザイン
- 再現性を最優先したパーマ設計
プロの理容師は、施術の段階から「お客様が自宅で乾かした時に、どうすればこのスタイルが再現できるか」を常に考えています。髪が自然に落ちる位置や、乾かすだけで動きが出るように、お客様一人ひとりの髪質や生えグセに合わせて、カールの強さや方向を緻密に計算してパーマをかけています。 - カットとの完璧な連動
乾かした時に美しいシルエットになるよう、そしてパーマの動きが最大限に活きるように、カットで毛量や質感を完璧に調整します。パーマは、その優れたカットデザインを、ご自宅でも簡単に再現するための補助技術なのです。 - あなたに合わせた「乾かし方」の直接指導
施術の最後には、実際にドライヤーを使いながら、あなたの髪質と今日かけたパーマのスタイルに合わせた、最も簡単で効果的な乾かし方を、プロがマンツーマンで丁寧にレクチャーします。これこそが、理容室でパーマをかける最大の価値の一つです。
まとめ
メンズパーマの仕上がりは、日々の「乾かし方」に大きく左右されます。「自然乾燥は避け、根元から優しく乾かす」。これが、美しいカールを維持するための基本です。しかし、最も重要なのは、そもそも「乾かすだけで簡単にスタイルが再現できる」ように、緻密に計算されたカットとパーマをプロの手でかけてもらうこと。サロンでの一日だけでなく、明日からの毎日がもっと楽で、もっと格好良くなる。そんな再現性の高いパーマスタイルを、私たちはお客様一人ひとりのためにデザインします。
ABOUT ME