パーマをかけた日のお風呂、どうしてる?髪を長持ちさせる正しい入り方とヘアケア
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理容室で理想のパーマスタイルを手に入れた日、家に帰ってきてからふと疑問に思うこと。「今日、お風呂に入って髪を洗っても良いのだろうか」。スタイリング剤の感触や、一日の汗をすっきりと洗い流したい気持ちと、せっかくのパーマが取れてしまうのではないかという不安との間で、多くの方が悩んだ経験があるのではないでしょうか。パーマをかけた後の数日間、特にお風呂での過ごし方は、カールの持ちを大きく左右する非常に重要な時間なのです。
Contents
パーマ後のお風呂、基本のルールは「シャンプーを我慢」
なぜ、パーマをかけた当日はシャンプーをしない方が良いと言われるのでしょうか。それには、髪の内部で起こっている、パーマが定着するための化学反応が深く関係しています。
カールが髪に定着する仕組み
- 施術直後の髪は、まだ不安定な状態
パーマは、専用の薬剤を使って髪の内部の結合を一度切り離し、ロッドで巻いたカールの形で再結合させることで、髪にウェーブを記憶させます。しかし、施術が終わった直後の髪は、まだ内部の結合が完全に安定しきっておらず、非常にデリケートな状態です。 - カールを固定させるための「空気酸化」
この不安定な結合は、施術後に空気中の酸素に触れてゆっくりと酸化することで、さらに結合が強固になり、カールが髪にしっかりと記憶されていきます。このプロセスには、一般的に24時間から48時間程度の時間が必要とされています。 - シャンプーが与える悪影響
この大切なカールの定着期間中にシャンプーをしてしまうと、洗浄成分による刺激や、髪が水分で膨らむことによって、まだ固まりきっていない結合が緩んでしまいます。これが、せっかくのカールが弱まったり、パーマが取れやすくなったりする直接的な原因となるのです。
パーマ後のお風呂の入り方、実践ガイド
理論は分かっていても、現実的には汗やスタイリング剤が気になるもの。ここでは、パーマ後の理想的なお風呂の入り方とヘアケアについて、具体的なステップでご紹介します。
施術当日〜48時間後までの注意点
- 施術当日の夜
理想は、シャンプー剤を使わずに我慢することです。もし、どうしても汗や汚れが気になる場合は、シャンプー剤は使わず、38度程度のぬるま湯で頭皮を優しくマッサージするように洗い流す「湯シャン」に留めましょう。体を洗う間は、シャワーキャップなどで髪を保護し、過度な蒸気や湿気から髪を守るのも効果的です。 - 施術の翌日(24時間後)
まだ髪の内部は安定しきっていないため、この日もシャンプーを我慢できるのであれば、それがベストです。洗う場合でも、同様に「湯シャン」が最もおすすめです。 - 48時間後、初めてのシャンプー
パーマ後、初めてシャンプー剤を使う際は、洗浄力がマイルドなアミノ酸系のシャンプーなどを選びましょう。ゴシゴシと髪を擦るのではなく、手のひらでよく泡立ててから、指の腹で頭皮を優しく洗うことを心がけてください。
お風呂上がりが最も重要。正しい髪の乾かし方
パーマの持ちを良くするためには、お風呂から上がった後のケアが非常に重要です。特に、濡れたまま放置する「自然乾燥」は絶対に避けましょう。
カールを美しく再現し、維持するために
- 優しいタオルドライ
濡れた髪は非常にデリケートです。タオルでゴシゴシと擦るのではなく、髪を優しく挟み込み、ポンポンと叩くようにして水分を吸い取ります。 - 自然乾燥はNG。すぐに乾かす
髪が濡れている間は、表面のキューティクルが開いたままの状態です。この時間が長いほど、髪の内部から栄養分や水分が流出し、パーマがだれる原因になります。お風呂から上がったら、できるだけ早く乾かしましょう。 - 正しいドライヤー術
まずは根元を中心に、頭皮を乾かすようにドライヤーを当てます。毛先は、手のひらでカールを優しく握り込むようにしながら、ドライヤーの弱い風を下から持ち上げるように当てて乾かすと、パーマのウェーブがきれいに再現されます。 - 洗い流さないトリートメントの活用
ドライヤーをかける前に、オイルやミルクタイプの洗い流さないトリートメントを毛先中心に馴染ませることで、熱から髪を守り、潤いを閉じ込めることができます。
最終的な正解は、担当理容師に聞くこと
ここまで一般的な方法をご紹介しましたが、最も確実なのは、あなたの髪を実際に施術したプロのアドバイスに従うことです。
プロによる、あなただけへのアドバイス
- 使用した薬剤に合わせた的確な指示
サロンで使用するパーマ液の種類や、最新の薬剤によっては、カールが定着しやすく、ここで説明したよりも短い時間でシャンプーが可能になる場合もあります。プロは、使用した薬剤の特性を熟知しています。 - あなたの髪質を考慮したアドバイス
あなたの髪がパーマがかかりやすいのか、取れやすいのか。その髪質を一番よく知っているのは、施術を担当した理容師です。その日の仕上がりを見て、「お客様の髪質なら、明日の夜にはシャンプーしても大丈夫ですよ」といった、パーソナルなアドバイスをしてくれます。 - そもそも手入れが楽なパーマを創る
プロの理容師は、お客様がご自宅で手入れをしやすいように、そしてパーマが長持ちするように、髪質や骨格を計算してパーマをかけています。施術の段階から、アフターケアのしやすさまでをデザインしているのです。
まとめ
パーマをかけた後にお風呂に入る際は、カールを髪にしっかり定着させるための大切な時間であることを意識し、最低でも24時間はシャンプーを避けることが、スタイルを長持ちさせるための基本です。そして、最も大切なのは、あなたの髪を一番よく知る、担当理容師のアドバイスをしっかりと守ること。最高のスタイルを、最高の状態で長く楽しむために、正しいヘアケアを実践しましょう。
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