「パーマは傷む」は本当?ダメージを最小限に抑えるプロの技術とヘアケア
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パーマをかけて、朝のスタイリングを楽にしたい、おしゃれなヘアスタイルに挑戦したい。そう考えながらも、「髪が傷むのが心配で、なかなか一歩を踏み出せない」。そんな、パーマが髪に与えるダメージへの不安を抱えている男性は少なくありません。パーマが髪に負担をかける施術であることは事実ですが、正しい知識とプロの技術によって、そのダメージは最小限に抑え、髪の健康を守りながら理想のスタイルを楽しむことが可能です。
Contents
なぜパーマは髪が傷むのか?そのメカニズム
まず、なぜパーマをかけると髪が傷む、と言われるのでしょうか。それは、パーマが髪の内部構造に、化学的な力で直接働きかける施術だからです。
髪の内部で行われる「切断」と「再結合」
- 髪の基本的な構造
私たちの髪の主成分は、ケラチンというタンパク質です。そして、そのタンパク質同士が、髪の形状や強度を決定づける、いくつかの結合(シスチン結合など)によって、しっかりと結びついています。 - パーマのプロセス
パーマは、この髪の内部構造を一度作り変える作業です。- まず、専用の薬剤(1剤)を使って、髪の形状を保っているタンパク質の結合を、強制的に切り離します。
- 次に、ロッドなどを巻いて、髪を理想のウェーブやカールの形に整えます。
- 最後に、別の薬剤(2剤)を使って、新しい形でタンパク質を再結合させ、その形を髪に記憶させます。
- ダメージが発生する原因
この「結合の切断と再結合」というプロセス自体が、髪の内部構造に大きな変化を与えるため、髪にとっては大きな負担となります。また、薬剤に含まれるアルカリ成分が、髪の表面を覆うキューティクルを開くことで、髪の内部にある潤いや栄養分が流出しやすくなり、これがパサつきやゴワつきといった、目に見えるダメージの直接的な原因となるのです。
パーマのダメージを抑えるための基本的な考え方
では、パーマによるダメージを少しでも減らすためには、どうすれば良いのでしょうか。薬剤の選択と、日々のヘアケアが鍵となります。
薬剤選びと日々のケア
- ダメージの少ない種類のパーマを選ぶ
近年は薬剤の研究開発が進み、髪への負担が少ない様々な種類のパーマが登場しています。
コスメパーマ
化粧品として登録されている、比較的マイルドな薬剤を使用します。ダメージを抑えながら、ゆるめで自然なカールをつけたい場合におすすめです。
酸性パーマ
髪が最も安定する健康な状態に近い、酸性領域で作用する薬剤です。ダメージを受けている髪にも対応しやすく、しなやかな仕上がりが特徴です。 - 日々のヘアケアを徹底する
トリートメントは必須
パーマ後の髪は、栄養分が抜けやすく乾燥しやすい状態です。髪の内部を補修する効果の高いトリートメントで、水分と栄養分をしっかりと補給することが重要です。
洗い流さないトリートメントを習慣に
ドライヤーの熱から髪を守り、パサつきを抑えるために、お風呂上がりの濡れた髪に、洗い流さないトリートメントをつけることを習慣にしましょう。
正しい髪の洗い方
ゴシゴシと強く洗わず、優しく頭皮をマッサージするように洗い、濡れたまま放置せず、すぐに乾かすことが大切です。
理容室だからできる、髪の体力を守るパーマ術
ご自身でダメージの少ないパーマ液を選ぶのは難しく、セルフパーマは髪に深刻なダメージを招く最も危険な行為です。髪の健康を守りながら理想のパーマスタイルを実現するには、プロの技術が不可欠です。
デザインとケアを両立させるプロの仕事
- 施術前の的確な「毛髪診断」
これが最も重要な工程です。プロの理容師は、まずお客様の髪質、現在のダメージレベル、過去の施術履歴などを正確に診断し、パーマという施術に耐えられるだけの髪の体力があるかを慎重に見極めます。 - 髪の状態に合わせた最適な「薬剤選定」
診断結果と、お客様がなりたいカールデザインに合わせて、数多くあるプロ専用の薬剤の中から、最も髪への負担が少ないものを選択、あるいは調合します。 - ダメージを予防する「前処理・中間処理」
薬剤を塗布する前に、髪に不足している栄養分を予め補給する「前処理」や、施術の合間に薬剤の働きをサポートし、ダメージを抑制する「中間処理」といった、サロンならではのケアを行います。 - ダメージの原因を髪に残さない「後処理」
施術後、髪や頭皮に残留してダメージを進行させるアルカリなどの化学物質を、専用の薬剤で完全に除去します。この工程が、その後の髪のコンディションを大きく左右します。 - カット技術との巧みな融合
パーマによるダメージを最小限にするため、本当に動きが必要な部分にだけパーマをかけ、他の部分はカット技術で動きがあるように見せるなど、カットとパーマを融合させたデザインを提案できるのが、プロの理容師の強みです。
まとめ
パーマが髪を傷めるというのは、その化学的な仕組み上、ある程度は避けられない事実です。しかし、薬剤の選択、日々のヘアケア、そして何よりも、プロによる施術中の徹底したダメージコントロールによって、その負担は最小限に抑えることが可能です。「髪が傷むから」という理由で、パーマをかけることを諦めていませんか。あなたの髪の健康を第一に考え、ダメージを最小限に抑えながら理想のスタイルを叶えるのが、プロの仕事です。
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