白髪染め後のプールは大丈夫?色落ちを防ぐための正しい対策とヘアケア
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夏のレジャーや日々のフィットネスとしてプールを楽しむ男性は多いでしょう。しかし、白髪染めをしている方にとって、プールは少し厄介な存在かもしれません。「せっかくきれいに染めた髪色が、プールの水で落ちてしまうのではないか」。そんな不安を抱いたことはありませんか。プールの水に含まれる成分は、実際にヘアカラーに影響を与えます。しかし、正しい知識と対策で、大切な髪色を守ることは可能です。
Contents
なぜプールで白髪染めは色落ちしやすいのか?
白髪染めをした髪が、プールの水によって色落ちしやすくなるのには、主に二つの科学的な理由があります。
塩素とアルカリ性の影響
- プールの「塩素」が持つ漂白作用
プールの水を清潔に保つために使われている「塩素(次亜塩素酸カルシウムなど)」には、弱いながらも漂白作用があります。この塩素が髪の内部に浸透し、定着しているカラーの染料を分解してしまうことが、色落ちを引き起こす最大の原因です。 - 髪が「アルカリ性」に傾くことによる影響
私たちの髪は、弱酸性の状態が最も安定しており、髪の表面を覆うキューティクルがキュッと引き締まっています。しかし、プールの水は衛生管理のために弱アルカリ性に保たれていることが多く、髪がアルカリ性に傾くとキューティクルが開きやすくなります。開いたキューティクルの隙間から、内部の染料が外部へと流出しやすくなってしまうのです。 - 染めた直後は特に注意が必要
白髪染めをした直後、特に24時間から48時間以内は、染料がまだ髪の内部に完全に定着しておらず、キューティクルも不安定な状態です。この時期にプールに入るのは、最も色落ちのリスクが高いため、できるだけ避けるのが賢明です。
プールに入る「前」にできる色落ち対策
ほんの少しの準備と心がけで、プールによる色落ちやダメージのリスクを大幅に減らすことができます。
髪を塩素から守る
- スイミングキャップを正しく着用する
これが最も確実で効果的な方法です。髪が直接プールの水に触れるのを物理的に防ぐことで、塩素やアルカリの影響をほぼ完全にシャットアウトできます。 - 洗い流さないトリートメントで髪をコーティング
プールに入る前に、オイルやクリームタイプの洗い流さないトリートメントを髪全体に馴染ませておきましょう。油分が髪の表面に膜を作り、塩素の侵入をある程度防ぐバリアの役割を果たしてくれます。 - シャワーで髪をしっかりと濡らしておく
プールに入る直前に、備え付けのシャワーで、塩素の入っていない真水のシャワーを浴び、髪を芯までしっかりと濡らしておきます。乾いた髪はスポンジのようにプールの水を吸収してしまいますが、先に真水で髪を飽和させておくことで、塩素水の吸収を最小限に抑えることができます。
プールに入った「後」の必須ヘアケア
プールを楽しんだ後は、できるだけ早く適切なケアを行い、髪を健康な状態に戻してあげることが大切です。
髪と頭皮をリセットする
- すぐに髪を徹底的に洗い流す
プールから上がったら、何よりもまず、シャワーで髪や頭皮についた塩素を徹底的に洗い流しましょう。 - 洗浄力の優しいシャンプーで丁寧に洗う
カラーリングヘア用に作られたシャンプーなど、洗浄力がマイルドなもので優しく洗い、髪と頭皮に残った塩素や不純物を完全に除去します。 - トリートメントで集中的に保湿・補修する
塩素とアルカリの影響で、髪はダメージを受け、乾燥しやすい状態になっています。トリートメントを使い、失われた水分と栄養分をしっかりと補給してあげましょう。 - できるだけ早く完全に乾かす
濡れたままの放置は、色落ちとダメージを進行させます。タオルで優しく水分を拭き取った後、すぐにドライヤーで根元からしっかりと乾かし、キューティクルを閉じて髪を安定した状態に戻すことが重要です。
色落ちしにくい髪へ。理容室のプロフェッショナルな施術
ご自宅でのケアも非常に重要ですが、そもそも「色落ちしにくい髪」の土台を作るのは、染める段階でのプロの技術です。
染める段階からのアプローチ
- 髪のダメージを最小限に抑える施術
そもそも髪のダメージが少ないほど、キューティクルがしっかりと整っており、染料は外部へ流出しにくくなります。プロは、お客様の髪質に合わせたダメージの少ない薬剤を選定したり、根元だけを染めるリタッチ技術を駆使したりして、色落ちしにくい健康な髪の土台を作ります。 - 染料を髪にしっかり閉じ込める「後処理」
カラーリングの後、専用の処理剤を使って髪を健康な弱酸性の状態に戻し、開いたキューティクルを強力に引き締めます。このプロならではの「後処理」という工程が、染料を髪の内部にしっかりと閉じ込め、塩素などの外部刺激に強い髪を作るのです。 - ライフスタイルに合わせたカラー提案
カウンセリングの際に、プールによく行くといったお客様のライフスタイルをヒアリングした上で、比較的色落ちが目立ちにくいカラーリングの方法などを提案することも可能です。
まとめ
白髪染めをした後のプールは、塩素などの影響で確かに色落ちのリスクを伴います。しかし、プールに入る前と後の正しいヘアケアを実践することで、その影響は最小限に抑えることが可能です。そして、最も根本的な対策は、染める段階でいかに髪を傷ませず、染料を髪内部にしっかりと定着させるかにあります。レジャーやスポーツを、髪色を気にすることなく思い切り楽しみたい。そんなあなたの願いを、プロの技術と知識でサポートします。
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