メンズの白髪染めとヘアカラー、何が違う?自分に合った選び方を解説
sho0202
白髪が気になり始め、髪を染めようと考えたとき、「白髪染め」と一般的な「ヘアカラー」、この二つの違いについて疑問に思ったことはありませんか。どちらも髪を染めるものですが、実はそれぞれ目的が異なり、薬剤の成分も違います。この違いを知ることが、ご自身の希望に合った、自然で満足のいく仕上がりを手に入れるための第一歩です。
Contents
目的が違う「白髪染め」と「ヘアカラー」
白髪染めとヘアカラー(ファッションカラー、おしゃれ染めとも呼ばれます)の最も大きな違いは、何を一番の目的として作られているか、という点にあります。それによって、染料の配合バランスや髪を明るくする力が異なってきます。
染料の配合バランスと役割
- 白髪染め(グレイカラー)
目的
色素のない白髪を、色素のある黒髪の色に近づけながら、しっかりと均一に染め上げること。
特徴
白髪を内部からしっかり染めるためのブラウン(茶色)系の染料が多く配合されています。白髪と黒髪の色ムラが出ないように、髪を明るくする力は比較的マイルドに設計されています。 - ヘアカラー(ファッションカラー)
目的
黒髪の色素を脱色して明るくし、アッシュやベージュといった多彩な色味を鮮やかに表現すること。
特徴
ブラウン系の染料は少なく、希望の色を表現するための染料が多く含まれています。黒髪を明るくする力が強く、様々な色を楽しめますが、色素のない白髪を濃く染める力は弱く作られています。
こんな場合はどっち?ケース別の選び方
では、実際に自分の髪を染める場合、どちらを選べば良いのでしょうか。白髪の量や、なりたいヘアスタイルのイメージによって、最適な選択は変わってきます。
白髪の量と希望のスタイルで判断する
- ケース1
白髪をとにかくしっかり隠したい
この場合は「白髪染め」を選ぶのが最も確実です。白髪をきちんとカバーすることを最優先に作られているため、染め残しなく、自然な仕上がりになります。最近の白髪染めは色のバリエーションも増えており、真っ黒だけでなく、自然なブラウンや少し明るめの色を選ぶことも可能です。 - ケース2
白髪は少しだけ。それよりも髪全体を明るくしたい
「ヘアカラー」を使用する選択肢があります。ただし、ヘアカラーでは白髪はほとんど染まらないか、薄く色が入る程度で、周りの髪色とは馴染まずに浮いて見えることがあります。これを逆手にとって、白髪をハイライトのように活かすスタイルもありますが、高度な計算が必要です。 - ケース3
白髪をカバーしつつ、おしゃれな色味も楽しみたい
この希望を叶えるには、プロの技術が不可欠です。白髪染めの薬剤とヘアカラーの薬剤を絶妙なバランスで混ぜ合わせたり、根元の白髪が気になる部分と毛先で薬剤を使い分けたりすることで、「白髪のカバー」と「おしゃれな色表現」の両立を目指します。
理容室で相談するべき理由
白髪と黒髪が混在した状態の髪は、均一に美しく染め上げるのが非常に難しい状態です。特に、白髪を染めながら明るさや色味も求めると、セルフカラーでは失敗のリスクが非常に高くなります。
プロだからできる最適な提案
- 正確な毛髪診断
お客様の白髪の割合、生えている場所、髪質、ダメージの状態などをプロの目で正確に見極めます。これが、最適な薬剤選定の基礎となります。 - オーダーメイドの薬剤調合
診断結果とお客様の希望を元に、数多くの薬剤の中から最適なものを組み合わせ、オーダーメイドのカラー剤を調合します。この一手間が、仕上がりのクオリティを大きく左右します。 - 高度な塗布技術
白髪が気になる根元にはカバー力の高い薬剤を、毛先にはダメージを抑えながら色味を補う薬剤を、といったように部分ごとに塗り分ける技術はプロならではです。これにより、髪への負担を最小限に抑えつつ、理想の色を実現します。 - 的確なカウンセリング
「白髪は気になるけど、真っ黒は嫌だ」「なんとなく良い感じに」といった抽象的なご要望でも、プロが丁寧にお話を伺い、具体的なスタイルを提案します。メリットだけでなく、考えられるデメリットもきちんとお伝えした上で施術に入るため、安心してお任せいただけます。
まとめ
「白髪染め」は白髪を隠すことに、「ヘアカラー」は黒髪を彩ることに、それぞれ特化しています。しかし、プロフェッショナルの手を借りれば、白髪があるからといっておしゃれなヘアカラーを諦める必要は全くありません。むしろ、白髪と黒髪、両方の特性を理解し、あなただけのオリジナルカラーを創り出すことが可能です。自己判断で染めて後悔する前に、ぜひ一度、経験豊富な理容師にあなたの希望をお聞かせください。
ABOUT ME