白髪染めのトーン選び|メンズに似合う明るさと、プロの技術を解説
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白髪染めをする際、色味だけでなく「どのくらいの明るさにするか」という「トーン」の選択は、あなたの印象を大きく左右する重要なポイントです。明るすぎると派手に見え、暗すぎると重たい印象に…。
この記事では、メンズの白髪染めにおける最適なトーンの選び方と、プロが実践する高度なトーンコントロール技術について、詳しく解説します。
Contents
まずは基本から。ヘアカラーの「トーン」とは?
カラーチャートなどで目にする「トーン」という言葉。まずはその基本的な意味を理解しておきましょう。
髪の明るさを示す「ものさし」
トーンとは、ヘアカラーの明るさを数字で表したレベル(段階)のことです。この数字が小さいほど暗い色になり、大きいほど明るい色になります。
- 日本人の地毛
一般的に、何もカラーをしていない日本人の地毛の明るさは、4トーンから6トーン程度の暗さだと言われています。 - メンズにおすすめの範囲
白髪染めの場合、ビジネスシーンでも通用する、誠実で自然な印象に見える明るさは6トーンから7トーン。プライベートでおしゃれ感を出したい場合や、少し柔らかい印象に見せたい場合は8トーンから9トーンあたりが、人気の範囲です。
なぜセルフカラーでは、トーン選びが難しいのか
市販のカラー剤を使い、パッケージのイメージ写真のような明るさを目指しても、なかなかその通りにならないのには明確な理由があります。
パッケージ通りにならない理由
- 白髪と黒髪のベースの違い
カラー剤は、染める前の髪の明るさ(ベース)に大きく影響されます。カラーチャートの毛束は、多くの場合「100%白髪」の状態で染められていますが、実際には白髪と黒髪が混在しています。そのため、白髪が多いと明るく、黒髪が多いと暗く仕上がり、ご自身の白髪の割合によって、同じ製品を使っても結果が変わってきてしまうのです。 - 髪質による影響
髪が太く硬い方は色が入りにくく、思ったより暗めに仕上がる傾向があります。逆に、髪が細く柔らかい方は色が入りやすく、明るめに出る傾向があります。
プロが実践する、オーダーメイドの「トーンコントロール」
プロの理容師は、お客様一人ひとりの髪の状態と、なりたいイメージに合わせて、トーンを自在に操ります。
既成の色ではない、あなただけの色を創る
- 正確な診断とカウンセリング
プロはまず、お客様の現在の髪の状態、白髪の割合、髪質、そしてお仕事などのライフスタイルを詳しくお伺いし、最適なトーンのゴールを設定します。 - 精密な薬剤調合
サロンでは、複数の薬剤をミリグラム単位で精密に調合します。「7トーンのアッシュブラウンに、ほんの少しだけ6トーンのブラウンを混ぜて深みを出す」といったような、市販品にはない、あなただけの絶妙な明るさと色味を創り出すことが可能です。 - 根元と毛先の塗り分け
伸びてきた根元の白髪をしっかり染めるためのトーンと、すでに染まっている毛先の色味を整えるためのトーンで、薬剤を塗り分けるといった高度な技術を駆使します。これにより、ダメージを最小限に抑えながら、均一な仕上がりを実現します。
「トーン」選びの悩みから解放される「白髪ぼかし」
そもそも、髪全体を一つの均一なトーンで染める、という考え方から脱却する選択肢もあります。
均一に染める、という発想からの転換
- 白髪ぼかしハイライト
地毛の暗いトーン、白髪の非常に明るいトーン、そして新たに入れるハイライトの中間的なトーン。これら複数のトーンを髪全体に自然にミックスさせることで、驚くほどナチュラルで立体感のあるスタイルが生まれます。根元の白髪が伸びてきても、デザインの一部として馴染んで気にならないのが最大のメリットです。
まとめ
白髪染めのトーン選びは、あなたの社会的な印象や個性を表現するための、重要なデザインの一部です。セルフカラーで理想の明るさにならず悩んでいるなら、それはあなたのせいではなく、あなたの髪質や白髪の量に、市販の薬剤が合っていないだけかもしれません。
プロの理容師は、あなたの髪の状態を正確に診断し、あなたに最も似合うオーダーメイドのトーンを創り出します。ぜひ一度、メンズカラーの専門家にご相談ください。
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