白髪染めの「黒」は奥が深い|不自然にならない、品のある黒髪の作り方
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白髪をしっかりと隠したいと考えたとき、多くの男性が最初に選ぶのが「黒」の白髪染めです。しかし、セルフカラーで染めてみたら、「なんだか不自然に真っ黒になってしまった」「カツラのように重たい印象になった」という経験はありませんか?
実は、白髪染めの「黒」は非常に奥が深く、染め方一つでその印象は大きく変わります。この記事では、品のある自然な黒髪に仕上げるためのプロの秘訣を解説します。
Contents
なぜセルフの黒染めは「不自然」に見えがちなのか?
市販の黒染めで起こりがちな「いかにも染めた」という感じ。それには、いくつかの明確な理由があります。
失敗の主な原因
- 均一すぎる「ベタ染まり」
元々の人間の髪は、根元と毛先で微妙に明るさが違ったり、光の当たり方で様々な色に見えたりと、自然な濃淡があります。市販のカラー剤で髪全体を一色にべったりと染めてしまうと、この自然な立体感がなくなり、のっぺりとした不自然な印象になってしまいます。 - 強すぎる色素による「重さ」
誰の髪でもしっかりと染まるように、市販の黒染めは色素が非常に濃く、強く作られている傾向があります。そのため、髪本来が持つ透明感が失われ、重たく、硬い印象に見えてしまいがちです。 - 肌の色とのミスマッチ
年齢と共に肌のトーンは少しずつ変化していきます。若い頃のような真っ黒な髪色が、現在の肌の色から浮いてしまい、かえって老けた印象や、不健康な印象を与えてしまうこともあります。
プロが創る、あなただけの「オーダーメイドの黒」
プロの理容師は、「黒」を単なる一色として捉えません。お客様一人ひとりに合わせて、無数のバリエーションの中から最適な「黒」をデザインします。
黒にも様々なバリエーションがある
- ブルーブラック
光に当たると、ほんのりと青みが感じられる、非常にクールで知的な黒。黒髪に深みと透明感を与え、周りと差がつくおしゃれな印象になります。 - アッシュブラック
灰色がかったようなくすみを持つ、柔らかく、そしてスタイリッシュな黒。強い黒ではなく、軽やかさを演出できるため、重たい印象になりたくない方におすすめです。 - ナチュラルブラック
あなたの元々の地毛の色に限りなく近づけて調合する、最も自然な黒。白髪だけをピンポイントでカバーし、まるで染めていないかのような仕上がりを目指します。
「自然な黒」を実現する、プロフェッショナルの技術
あなただけの理想の「黒」は、プロの繊細な技術があって初めて生まれます。
サロンでしかできない、繊細な仕事
- ミリグラム単位の薬剤調合
お客様の地毛の色、白髪の量、肌の色、そしてなりたいイメージを総合的に判断し、複数のカラー剤を精密に調合して、あなただけの「黒」をその場で創り出します。 - 生え際を「ぼかす」技術
特に、もみあげや襟足といった髪の生え際の部分を、あえて少し薄めに染めたり、産毛と自然に繋がるようにグラデーションをつけたりすることで、驚くほどナチュラルな仕上がりになります。これはプロならではの、非常に繊細な技術です。 - カットとの完璧な連動
品のある黒髪は、シャープで清潔感のあるヘアカットがあってこそ、その魅力が最大限に引き立ちます。理容室では、カラーとカットをトータルでデザインすることで、完璧なスタイルを完成させます。
黒染めをする前に知っておきたいこと
一度黒く染めると、その後のカラーチェンジに影響が出ることがあります。
将来のカラーチェンジについて
一度、白髪染めでしっかりと黒く染めた髪は、次に明るい色にしたくなった際に、その黒の色素を抜くのが非常に難しくなります。プロは、そうした将来的なヘアスタイルのプランまでを考慮し、最適な薬剤を選定・提案します。
まとめ
白髪染めの「黒」は、あなたの印象を誠実にも、知的にも見せてくれる、男性にとっての基本のカラーです。しかし、その基本であるからこそ、ごまかしがきかず、技術の差がはっきりと現れます。
不自然な黒染めから卒業し、あなた自身の魅力を高める、品のある自然な黒髪を手に入れたいなら、ぜひ一度、メンズカラーを熟知したプロの理容師にご相談ください。
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