白髪染めにカラートリートメントは有効?効果的な使い方と注意点
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髪へのダメージを気にせず、自宅で手軽に白髪ケアができる「カラートリートメント」。トリートメント感覚で使えるため、白髪が気になり始めた男性から、髪の健康を重視する方まで、幅広く支持されています。しかし、その効果を正しく理解し、使えていますか?
この記事では、カラートリートメントの正しい使い方から、プロが考える最適な活用法までを詳しく解説します。
Contents
カラートリートメントとは?白髪染めとの違い
まず、カラートリートメントと、一般的な白髪染め(アルカリカラー)では、髪が染まる仕組みが根本的に異なります。この違いを理解することが、上手に活用するための第一歩です。
髪をいたわりながら、穏やかに染める
- カラートリートメント
髪の表面付近に色素をイオンの力で付着させ、コーティングするように染めていく「半永久染毛料」に分類されます。髪のキューティクルを開かずに染めるため、ダメージはほとんどありません。その分、染毛力は穏やかで、一度では染まらず、繰り返し使うことで徐々に色が濃くなっていくのが特徴です。 - 白髪染め(アルカリカラー)
髪の内部から化学反応で染め上げる「永久染毛剤」です。髪のキューティクルを開き、内部の芯までしっかりと染料を浸透させます。一度で白髪をしっかりカバーできますが、髪への負担が伴います。
カラートリートメントの効果を最大限に引き出す使い方
製品に書かれた基本的な使い方に、いくつかのプロのコツを加えるだけで、染まり具合は格段に向上します。
プロが実践する、より良く染めるためのコツ
- 乾いた髪に使う
シャンプー後の濡れた髪にも使えますが、より染まりを良くしたい場合は、シャンプー前の乾いた髪に塗布するのがおすすめです。髪に水分がない状態の方が、染料が薄まらず、髪に浸透しやすくなります。 - たっぷりと、ムラなく塗布する
量が少ないと、染まりムラの原因になります。白髪が気になる部分を中心に、コーム(くし)などを使って、髪一本一本に行き渡るようにたっぷりと、そして均一に塗布しましょう。 - 放置時間を長くし、温める
製品に記載された規定時間を守りつつ、塗布後にシャワーキャップなどをかぶり、髪を保温すると、色素の浸透が促進され、より効果的に染まります。 - すすぎは色が出なくなるまで
すすぎが不十分だと、汗や雨で色落ちし、衣服を汚す原因になります。また、タオルや枕への色移りも防ぐため、すすぎ湯に色がつかなくなるまで、しっかりと洗い流しましょう。
使用前に知っておきたい、メリットと注意点
手軽さが魅力のカラートリートメントですが、その特性を理解しておくことが重要です。
手軽さの裏にある限界
- メリット
なんといっても、髪や頭皮へのダメージを気にせず使えるのが最大のメリットです。手軽に始められ、トリートメント効果で髪がしっとりとまとまりやすくなるという利点もあります。 - 注意点
黒髪を明るくすることはできません。また、白髪の量が多い場合、染まりにムラが出て不自然に見えることもあります。そして最も注意すべきは、製品に含まれる染料が髪の内部に残留し、次にサロンでヘアカラーをする際に、希望の色が出にくくなるなど、プロの施術の妨げになる可能性がある点です。
プロが推奨する、カラートリートメントとの賢い付き合い方
カラートリートメントは、それ単体で白髪の悩みを完結させるよりも、プロの施術と組み合わせることで、その真価を発揮します。
サロン施術と組み合わせることで真価を発揮
- 「土台」はサロンで、「維持」は自宅で
まず、プロの技術であなたに似合う完璧なベースカラー(白髪染めや白髪ぼかしハイライト)をサロンで作ります。そして、その美しい状態をキープするために、次回のサロンまでの繋ぎとして、自宅でカラートリートリートメントを使用する。これが、髪を最も美しく、そして健康に保つための理想的なサイクルです。 - プロによる最適な製品選び
サロンで入れたカラーの色味と相性が良く、かつ次回のサロンカラーの邪魔になりにくい製品はどれか。数あるカラートリートメントの中から、プロがあなたの髪に最適なものをアドバイスします。これにより、セルフケアによる失敗のリスクを回避できます。
まとめ
カラートリートメントは、髪をいたわりながら白髪を目立たなくできる、非常に優れたセルフケアアイテムです。しかし、その効果には限界もあり、使い方によっては将来のカラーデザインの妨げになる可能性も秘めています。
最高の仕上がりと健康な髪を両立させたいなら、まずはプロの理容師に相談し、完璧な土台となるベースカラーを手に入れることから始めてみませんか。あなたの白髪ケアを、より高いレベルへと導きます。
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