帽子を脱いでもかっこいい!メンズヘアセットの仕込みと直し方を徹底解説
ファッションアイテムとして欠かせない帽子。しかし、室内で脱いだ時に髪がぺったんこに潰れていたり、変な跡がついていたりして、がっかりした経験はありませんか?実は、ほんの少しの工夫で、帽子を脱いだ後でもおしゃれなヘアスタイルをキープすることは可能です。
この記事では、帽子をかぶる日のためのヘアセットの仕込み方から、外出先での簡単な直し方まで、プロの視点で詳しく解説します。
なぜ帽子のヘアセットは難しいのか?
対策を立てる前に、まずはなぜ髪が崩れてしまうのか、その原因を知っておきましょう。
湿気と圧力による「潰れ」
帽子をかぶっていると、頭は意外と汗をかきます。帽子の内部にこもった湿気と熱で髪が水分を含むと、スタイリングは一気に崩れやすくなります。さらに、帽子そのものの重さや締め付けといった物理的な圧力が加わることで、髪は根元からぺったりと潰れてしまうのです。
意図しない「ハネ」や「跡」
帽子のフチの部分で髪が強く押さえつけられることで、変なクセやうねりがついてしまったり、サイドの髪が不自然に外側にハネてしまったりするのも、よくある悩みの一つです。
帽子をかぶる前の「仕込み」セット術
一日中、帽子スタイルを楽しむためには、かぶる前の「仕込み」が非常に重要になります。
ドライヤーで根元をしっかり立ち上げる
どうせ潰れるからと諦めるのではなく、潰れることを見越して、あえて根元をいつもよりもしっかりと立ち上げておくのがポイントです。特にボリュームが欲しいトップの部分は、下からドライヤーの風を当てて、ふんわりとさせておきましょう。
スタイリング剤は「軽め」が鉄則
ワックスやジェルなどのスタイリング剤をつけすぎると、髪が重くなり、湿気と混ざることで、かえって潰れやすくなってしまいます。セット力はありつつも軽い、マット系のファイバーワックスなどを少量つけるか、キープスプレーを軽く全体に振る程度に留めるのが賢明です。
帽子から見える部分をデザインする
襟足やもみあげ、前髪など、帽子をかぶった時に外から見える部分の毛流れをきれいに整えておきましょう。ここが整っているだけで、帽子をかぶっている姿も格段におしゃれに見えます。
帽子を脱いだ後の「リカバリー」テクニック
外出先で帽子を脱いだ後でも、簡単なテクニックでスタイルを復活させることができます。
手ぐしで根元に空気を入れる
まずは、潰れてしまった髪の根元に指の腹を入れ、優しく頭皮をこするようにしながら、髪全体に空気を含ませます。これだけでも、ぺったりした印象はかなり改善されます。
少量のワックスを携帯する
小さなケースにワックスを少量入れて携帯しておくと便利です。指先にほんの少しだけワックスを取り、毛先をつまんで動きを出すだけで、あっという間にスタイリングしたての髪型が蘇ります。
トイレのハンドドライヤーを活用する(裏技)
少し手を濡らして髪の根元を軽く湿らせ、トイレなどに設置されているハンドドライヤーの弱い風を下から当てるのも有効な手段です。根元が少し乾くことで、立ち上がりが復活しやすくなります。
そもそも帽子と相性の良い髪型とは?
日々の手間を考えるなら、もともと帽子と相性が良い髪型にしておくのも一つの手です。
- ツーブロック・フェードスタイル
サイドがすっきりと刈り上げられているため、帽子の跡がつきにくく、脱いだ時のシルエットが崩れにくい最強のスタイルです。 - パーマスタイル
もともと髪に動きがあるため、多少潰れてもそれが「無造作感」として馴染みます。手ぐしでのリカバリーも非常に簡単です。 - ベリーショート
潰れるほどの長さがないため、帽子による影響を最も受けにくいスタイルです。
帽子スタイルを極めるなら、プロの「カット」が最強の解決策
様々なテクニックをご紹介しましたが、帽子を脱いだ後のかっこよさを本当に追求するなら、ベースとなるカットがすべてを決定づけます。
潰れにくい髪はカットで作れる
プロの理容師は、サイドのボリュームを的確に抑え、トップには軽さと動きが出るようにレイヤーを入れるなど、「潰れにくい」そして「リカバリーしやすい」髪型をカット技術だけで設計することができます。
「見える部分」をミリ単位でデザイン
帽子から覗く襟足やもみあげのラインを、ミリ単位でシャープに、そして清潔にデザインすることで、帽子をかぶっている時の印象が格段に洗練されます。これは、メンズのディテールを知り尽くしたプロならではの仕事です。
あなたのファッションに寄り添う提案
「普段よくキャップをかぶる」「冬はニット帽が欠かせない」といったあなたのファッションスタイルを伝えれば、それを最大限に活かし、かつ悩みを解消するような最適なヘアスタイル(カットやパーマ)を一緒に考えてくれます。
まとめ
帽子をかぶる日のヘアセットは、事前の「仕込み」と、脱いだ後の「リカバリー」が鍵となります。これらのテクニックを使えば、帽子をもっと自由におしゃれに楽しむことができるでしょう。
そして、どんな時でも、帽子を脱いだ瞬間に自信を持てるような、完璧なヘアスタイルを手に入れたいなら、ぜひ一度メンズヘアのプロにご相談ください。あなたのファッションライフを、最高のヘアカットでサポートします。