ヘルメットを脱いでも格好良いヘアセット!崩れないための対策と髪型
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仕事での安全確保や、バイク・自転車といった趣味を楽しむために、ヘルメットは欠かせないアイテムです。しかし、多くの男性を悩ませるのが、ヘルメットを脱いだ後の、あの無残な「ぺたんこ髪」。朝、時間をかけて完璧にセットしたはずの髪が、目的地に着く頃には見る影もなく、その日一日の気分まで落ち込んでしまう、という経験は誰にでもあるでしょう。この記事では、そんなヘルメットユーザーの永遠の悩みを解決するため、崩れにくいヘアセットのコツから、根本的な解決策となる髪型までを詳しく解説します。
Contents
なぜヘルメットで髪型は崩れてしまうのか?
効果的な対策を立てるには、まず敵を知ることから。ヘルメットで髪型が崩れる主な原因は、「圧迫」と「湿気」という二つの物理的な力にあります。
物理的な「圧迫」
- 髪の根元が潰される
ヘルメットは、頭を保護するためにある程度の重さがあり、頭にぴったりとフィットするように作られています。この重さとフィット感が、髪の根元を物理的に上から押しつぶしてしまいます。これにより、ドライヤーやスタイリング剤でふんわりと立ち上げていたトップのボリュームは失われ、ぺたんとした髪型になってしまうのです。
ヘルメット内部の「湿気(ムレ)」
- 汗や熱による影響
ヘルメットの内部は通気性が良いとは言えず、体から発散される熱や汗がこもりやすい環境です。この高い湿度によって髪が水分を含むと、せっかくのスタイリングは保持力を失い、うねりや広がり、あるいはぺったりとした状態を引き起こします。髪は、乾く瞬間に形が決まるため、湿った状態で圧迫され続けるのは最悪のコンディションなのです。
スタイリング剤の「選択ミス」
- 油分の多いスタイリング剤
セット力の高いワックスやグリースなど、油分を多く含むスタイリング剤は、ヘルメット内部の熱で柔らかくなりがちです。柔らかくなったスタイリング剤はセット力を失い、圧迫と相まって、かえってベタつきやスタイルの崩れを加速させてしまうことがあります。
ヘルメットでも崩れにくいヘアセットのコツ
日々のスタイリング方法を少し工夫するだけで、髪の崩れは大幅に軽減できます。今日から実践できるテクニックをご紹介します。
セット前の準備が重要
- ドライヤーでしっかり形を作る
スタイリング剤の力だけに頼ろうとするのは間違いです。最も重要なのは、髪を濡らした状態から、ドライヤーで髪の根元をしっかりと立ち上げ、作りたい毛流れを癖付けしておくこと。この「ベース作り」が、スタイルの持続力を大きく左右します。 - インナーキャップを活用する
ヘルメットをかぶる前に、吸湿速乾性に優れたインナーキャップや薄手のバンダナなどを着用するのも非常に効果的です。汗による湿気をキャップが吸収してくれるため、ヘルメット内部のムレを軽減できます。また、髪への直接的な摩擦や圧迫を和らげる緩衝材の役割も果たしてくれます。
スタイリング剤の選び方と付け方
- ハードタイプのスプレーをメインに
ベタつきの原因になりやすいワックスやジェルの使用は、動きを出したい毛先などに最小限に留めましょう。基本は、ドライヤーで作ったベースの形を、ハードタイプのヘアスプレーでしっかりと固めてキープする、という考え方がおすすめです。 - 付けすぎは逆効果
崩れさせたくないからと、スタイリング剤を大量に付けるのは逆効果です。付けすぎたスタイリング剤は、ヘルメットの圧迫によって潰れ、ベタつきの原因となります。あくまで全体に薄く、均一に付けることを意識してください。
ヘルメットを脱いだ後の直し方
- 手ぐしで空気を入れる
ヘルメットを脱いだら、まず指の腹を頭皮につけ、髪の根元を優しく揺らすようにして、潰れてしまった根元に空気を送り込みます。これだけで、ぺたんこになった髪がふんわりと蘇ります。 - 携帯用のスタイリング剤
どうしても気になる場合は、携帯用の小さなヘアスプレーや、近年人気のパウダータイプのスタイリング剤を持ち歩くのも良いでしょう。気になるところに少量つけて手直しするだけで、簡単にお出かけ前の状態に近づけることができます。
根本的な解決策は「ヘルメットに合う髪型」にすること
日々のスタイリングの工夫も大切ですが、最も効果的でストレスが少ないのは、ヘルメットをかぶることを前提とした髪型にしてしまうことです。それこそが、私たちプロの理容師が最も得意とするところです。
ヘルメットを前提としたカット技術
- サイドと襟足は短くすっきりと
ヘルメットと最も干渉し、圧迫されやすいサイドや襟足の部分を、バリカンなどで短く刈り上げるスタイル(ツーブロックやフェードスタイルなど)は、ヘルメットユーザーに最適です。崩れようがない部分を潔く短くすることで、清潔感を保ちつつ、スタイリングの手間も省けます。 - トップに長さを残し動きを出す
サイドは短くする分、トップの部分にはある程度の長さを残し、毛量を調整して軽くしておくことで、ヘルメットを脱いだ後に手ぐしで簡単に動きを再現しやすくなります。プロの理容師は、この「ヘルメットをかぶっている時(ON)」と「脱いだ後(OFF)」の両方を計算して、ヘアスタイルをデザインします。
「パーマ」という強力な選択肢
- 根元の立ち上がりを記憶させる
髪が細く、どうしてもトップがぺたんこになってしまうという方には、根元を自然に立ち上げるパーマや、全体に柔らかな動きをつけるニュアンスパーマが非常に有効です。髪自体に形状を記憶させる力を持たせることで、圧迫されても復元しやすくなり、スタイルのキープ力が格段に向上します。 - スタイリングが格段に楽になる
パーマをかけておけば、ヘルメットを脱いだ後、少量のワックスやムースを揉み込むだけで、簡単におしゃれなスタイルが再現できます。外出先での手直しもほとんど不要になるため、日々のストレスから解放されます。
プロに相談するメリット
- あなたのライフスタイルに合わせた提案
プロの理容師は、お客様の仕事内容やヘルメットをかぶる頻度、髪質、骨格、そしてファッションの好みなどを総合的にカウンセリングした上で、最もストレスが少なく、かつ格好良いあなただけのヘアスタイルを提案します。
まとめ
ヘルメットによる髪の崩れという悩みは、日々のスタイリングの工夫である程度は防ぐことが可能です。しかし、最も効果的で、毎日のストレスから解放される根本的な解決策は、あなたのライフスタイルに合わせてプロが作る「ヘアカット」や「パーマ」にあります。ヘルメットを脱ぐたびにため息をつき、鏡を見てがっかりする毎日は、もう終わりにしませんか。ぜひ一度、お近くの理容室で、私たちプロの理容師にそのお悩みをご相談ください。
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