【メンズヘアセット】なぜ束感が出ない?プロが教える、原因と7つの解決策
「YouTubeの動画と同じワックスを使っているのに、なぜか自分は束感が出ない…」
「頑張ってセットしても、時間が経つと、ただの重い、のっぺりとした髪型になってしまう…」
多くの男性が、理想のヘアスタイルを求めて挑戦し、そして挫折する、この深刻な「束感が出ない」という悩み。
その原因は、あなたが不器用だからでも、特別な才能がないからでもありません。
実は、あなたの髪質や、日々のヘアセットの中に隠された、ほんの些細な「原因」と、それに対する正しい「解決策」を知らないだけなのです。
今回は、あなたの髪に眠っている、本来の束感を120%呼び覚ますための、原因分析と、具体的な解決策を、私たちプロの視点から徹底的に解説します。
あなたはどれ?「束感が出ない」4つの根本原因
まず、なぜあなたの髪に、プロが創るような、あの繊細な束感が生まれないのか。
その根本的な原因を、自己診断してみましょう。
- 原因1
髪が「重すぎる」(カットの問題)
これが、最も多く、そして最も根本的な原因です。
髪の毛の量が多すぎたり、表面にレイヤー(段)が入っていなかったりすると、髪の毛一本一本が、自由に動くための「隙間」がありません。
これでは、いくらワ-クスをつけても、髪はただ塊として動くだけで、決して美しい束にはなってくれないのです。 - 原因2
髪が「素直すぎる」(髪質の問題)
サラサラで、美しい直毛。
それは、それ自体が素晴らしい個性ですが、一方で、髪に動きを記憶させる「クセ」が全くないため、スタイリング剤をつけても、すぐに元の真っ直ぐな状態に戻ろうとしてしまい、束感をキープしにくい、という側面も持っています。 - 原因3
完璧な「土台」ができていない(ドライヤーの問題)
髪の根元が、ぺたんと寝てしまっていたり、全ての毛流れが、同じ方向に、整然と並んでしまっていたり。
スタイリング剤をつける前の、このドライヤーの段階で、立体感のある束感が生まれるための「土台」が創れていないことも、大きな原因の一つです。 - 原因4
スタイリング剤が、そもそも合っていない
束感を創るのには向いていない、セット力の弱いヘアクリームやオイルを、メインで使ってしまっている。
あるいは、ワックスの量が、少なすぎるか、逆に多すぎて、ベタついている。
スタイリング剤の選択や、使い方が、あなたの目的と合っていない可能性もあります。
眠っている束感を呼び覚ます。プロの解決策
原因がわかれば、解決策は明確です。
明日からのあなたのヘアセットに、以下のプロの技を取り入れてみてください。
解決策1:ドライヤーで「動きの土台」を、ランダムに創る
束感は、様々な方向を向いた毛流れが、ランダムに交差することで生まれます。
ドライヤーで乾かす際に、髪を一つの方向にとかすのではなく、下を向いたり、左右に振ったりしながら、あらゆる方向から風を当て、根元を一度、全ての方向に立ち上げて、髪が自由に動く、最高のベースを作りましょう。
解決策2:ヘアアイロンで、髪に「擬似的なクセ」をつける
特に、動きの出にくい直毛の方に、最も効果的なセルフ対策です。
ストレートアイロンを使い、髪の毛束を少量ずつ取り、内巻きや外ハネを、ランダムに混ぜながら、髪全体に、立体的な動きの「クセ」を、あらかじめつけておきましょう。
これにより、あなたの髪は、驚くほど束感を拾いやすくなります。
解決策3:束感作りに「特化したワックス」を選ぶ
束感を創りたいなら、スタイリング剤は、セット力が強く、そして、艶の出ない、軽い仕上がりの「ハードタイプ」の「マットワックス」か「クレイワックス」を選ぶのが、最も確実です。
解決策4:ワックスの付け方を「散らす → つまむ → 裂く」に変える
ワックスを、ただ髪につけるのではなく、以下のプロの3ステップを実践してください。
- 散らす
手のひらで完璧に伸ばしたワックスを、髪の内側から、一度創ったシルエットを壊すように、大胆に「散らし」ながら馴染ませます。 - つまむ
次に、指先を使い、創りたい毛束を、優しく「つまみ」ます。 - 裂く
そして、ここが最重要ポイント。
つまんだ毛束を、そのまま引っ張るのではなく、指先で、さらに細く、左右に「裂く」ようにして、繊細な束を、一本一本、創り出していくのです。
それでもダメなら…究極の解決策は「カット」と「パーマ」にあり
上記の解決策を試しても、まだ満足のいく束感が出ない。
あるいは、もっと簡単に、そして毎朝、確実に束感を出したい。
そんなあなたのための、最も確実で、そして根本的な解決策が、プロの理容師にしかできない、以下の二つの技術です。
- 「束感が出やすいカット」に、デザインし直してもらう
これが、あなたの悩みを解決するための、最短にして、最高の道です。
私たちプロの理容師は、お客様の髪質を見極め、あなたの髪が、ワックスをつけただけで、自然に、そして美しい束になるように、セニングシザー(すきバサミ)やレザー(カミソリ)といった、専門的な道具を使い、髪の「量」と「質感」を、あなたの目には見えない部分で、ミリ単位で、緻密に調整しています。
この、髪を「間引く」ことで、意図的に「隙間」を創り出す技術こそが、美しい束感の、本当の正体なのです。 - 「パーマ」で、束感そのものを、髪に記憶させる
毎日のアイロンや、繊細なスタイリングの手間から、あなたを完全に解放するための、究極の選択肢。
それが「パーマ」です。
特に、ツイストスパイラルパーマや、ごく緩いニュアンスパーマは、髪を乾かし、ワックスを軽く揉み込むだけで、それ自体が、非常に複雑で、芸術的な束感を、自動的に創り出してくれます。
まとめ
「束感が出ない」という、あなたの長年の悩み。
それは、今回ご紹介した、日々のスタイリング方法を見直すことで、ある程度は、改善することが可能です。
しかし、その悩みを、最も簡単かつ、根本的に解決し、あなたの毎朝を、憂鬱な時間から、楽しい自己表現の時間へと変えるのは、あなたの髪質そのものを、「束感が出やすい状態」へと、完璧にデザインし直す、プロのカット技術に他なりません。
もう、「束感が出ない髪質だ」と、諦める必要はありません。
あなたの髪に、本来、眠っているはずの、最高の「束感」を、私たちプロフェッショナルが、必ず引き出します。
ぜひ一度、その原因を、私たちに診断させてください。