【刈り上げのリタッチ】とは?常に完璧を保つ、賢いメンテナンス術
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カットしたての、あのシャープで完璧な刈り上げスタイル。
しかし、わずか2、3週間もすれば、サイドや襟足の根元から黒い地毛が伸びてきて、「なんだか締まりがなくなってきた…」と感じ始める。
これは、刈り上げスタイルを愛する全ての男性が経験する共通の悩みです。
全体をカットするにはまだ少し早い。でも、この伸びてきた部分だけを何とかしたい。
そんな時に最適な、最も賢いメンテナンス方法が「刈り上げのリタッチ」です。
そもそも、刈り上げの「リタッチ」とは?
「リタッチ」と聞くと、多くの方はヘアカラーの根元染めを思い浮かべるかもしれません。
刈り上げにおけるリタッチも、その考え方と非常によく似ています。
- 定義
ヘアスタイル全体のデザインは大きく変えず、主に時間の経過と共に伸びてきたサイドや襟足の「刈り上げ部分」だけを、再度刈り直してきれいな状態に戻す、部分的なメンテナンスカットのことを指します。 - 主な施術内容
伸びてきた刈り上げ部分を、前回のカットで設定した長さやデザイン(グラデーションの繋がりなど)に正確に整え直します。
そして、トップの髪との繋がりが悪くならないよう、自然に馴染ませる調整を行います。
なぜ「リタッチ」が賢い選択なのか?そのメリット
定期的なフルカットの間に、この「リタッチ」を挟むことには、多くのメリットがあります。
- メリット1
常にベストな状態をキープできる
1ヶ月後のフルカットを待つ必要はありません。
スタイルが崩れ始める中間のタイミングでリタッチを行うことで、常にカットしたてのような、清潔感あふれる完璧なスタイルを維持することが可能です。 - メリット2
時間的・経済的な手軽さ
施術範囲が、伸びてきた刈り上げ部分に限定されるため、通常のカットに比べて短時間で完了します。
また、多くの理容室では、通常のカット料金よりも手頃な、メンテナンス用の料金が設定されているため、経済的な負担も少なく済みます。 - メリット3
髪をきれいに伸ばしている過程でも有効
トップの髪を伸ばして、将来的に違うスタイルに挑戦したい、と考えている方にもリタッチは最適です。
だらしなく見えがちなサイドと襟足だけを定期的にリタッチすることで、清潔感を保ちながら、ストレスなくきれいに髪を伸ばしていくことができます。
刈り上げリタッチ、理想の頻度はいつ?
リタッチの最適なタイミングは、あなたのスタイルや髪が伸びる速さによって変わりますが、一般的な目安を知っておきましょう。
- フルカットから「2〜3週間後」がベストタイミング
多くの人が、刈り上げた部分の伸びが気になり始め、スタイルのまとまりが悪くなってきたと感じるのがこの時期です。
スタイルが完全に崩れてしまう前にリタッチを行うのが、最も効果的です。 - 特にフェードスタイルは早めのリタッチを
0mmから始まるスキンフェードなど、ミリ単位の繊細なグラデーションで構成されたスタイルは、少し伸びるだけでもデザインが大きく変わって見えます。
その美しさを維持するためには、2週間程度でのリタッチがおすすめです。 - 理想的なメンテナンスサイクル
例えば、「月初めにフルカット → その2〜3週間後に一度リタッチ → 翌月初めにまたフルカット」というサイクルを確立できれば、あなたは一年中、最高のヘアスタイルで過ごすことができるでしょう。
絶対にやってはいけない!セルフリタッチの大きな落とし穴
「伸びてきた部分だけなら、自分でバリカンを入れれば…」
そう考える方もいるかもしれませんが、それはプロが創り上げた繊細なデザインを、自らの手で破壊してしまう、非常に危険な行為です。
- プロが創ったグラデーションは再現不可能
プロの理容師が創る滑らかなグラデーションは、お客様一人ひとりの骨格に合わせて、複数のバリカンやハサミを駆使して作られた、いわばオーダーメイド品です。
そこに素人がバリカンを入れてしまうと、その繊細な濃淡は一瞬で破壊され、修復不可能な段差やムラが生まれてしまいます。 - リタッチは「再現」する高度な技術
リタッチは、ただ短く刈る作業ではありません。
前回のカットデザインを、ミリ単位の精度で正確に「再現」する、非常に高度な技術なのです。
これは、あなたの髪質と前回の施術内容を理解しているプロにしかできません。
まとめ
刈り上げスタイルを常に最高の状態で楽しむための秘訣。
それは、定期的なフルカットだけでなく、その間に、短時間・低コストで完璧な状態を取り戻せる、賢い「リタッチ」を挟むことです。
それは、あなたの身だしなみへの意識の高さを周囲に示し、常に自信を持って日々を過ごすための、最もスマートな自己投資と言えるでしょう。
あなたのスタイルを最も深く理解し、完璧なリタッチでサポートしてくれる。
そんな、信頼できる「かかりつけの理容室」を見つけることが、ワンランク上の男を創るための第一歩です。
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