刈り上げの進化形【フェードカット】とは?種類とオーダー方法を解説
sho0202
メンズヘアの定番である刈り上げスタイルの中で、ひときわ注目を集めているのが「フェードカット」です。
洗練された印象と、圧倒的な清潔感を両立できるこのスタイルは、海外のビジネスマンやアスリートをはじめ、多くのおしゃれな男性たちから支持されています。
今回は、通常の刈り上げとは一線を画す、理容師の技術力が光るフェードカットの魅力について、その種類やオーダー方法を詳しくご紹介します。
フェードカットとは?通常の刈り上げとの違い
フェードカットは、単なる刈り上げではありません。
その言葉の由来と、技術的な違いを理解することで、より深く魅力を知ることができます。
- フェードカットの定義
「FADE(フェード)」とは、「徐々に消える」「薄くなる」といった意味を持つ言葉です。
その名の通り、地肌に近い0mm(ミリ)に近い最短部分から、トップの長い髪に向かって、色の濃淡が変わるように非常に滑らかなグラデーションで繋げていくカット技術を指します。 - 通常の刈り上げとの決定的な違い
通常の刈り上げが、バリカンで一定の長さにカットするのに対し、フェードカットはミリ単位、あるいはそれ以下の緻密さで長さを調整し、境界線のないシームレスな濃淡を作り出します。
これはまさに、理容師の腕の見せ所と言える繊細な技術です。
【種類で解説】代表的なフェードカットのスタイル
フェードカットは、グラデーションを始める高さによって、大きく印象が変わります。
代表的なスタイルを知り、自分に合ったものを見つけましょう。
- ハイフェード
こめかみより高い、側頭部のかなり上の位置からグラデーションを始めるスタイルです。
肌が見える面積が広く、シャープでエッジの効いた印象を与えます。
個性を表現したい方におすすめです。 - ミドルフェード
側頭部の中間あたり、眉尻の延長線上くらいから始まるスタイルです。
すっきり感と自然さのバランスが良く、様々なヘアスタイルに合わせやすいため、最も人気の高いフェードスタイルと言えます。 - ローフェード
もみあげや襟足といった、低い位置からさりげなく始まるスタイルです。
派手になりすぎず、ビジネスシーンでも取り入れやすいため、初めてフェードカットに挑戦する方にも最適です。 - スキンフェード
刈り上げの最も短い部分を、カミソリやシェーバーを使って0mmの状態から始めるスタイルです。
地肌から始まるグラデーションは、究極の清潔感と洗練された印象を生み出します。
これはカミソリを扱える理容師ならではの技術です。
フェードカットと相性の良いヘアスタイル
フェードカットは、様々なトップのスタイルと組み合わせることで、さらに魅力を増します。
- クロップスタイル
短い前髪を特徴とする、スタイリッシュなショートスタイルです。
サイドのシャープなフェードと、トップの質感のコントラストが際立ちます。 - クラシックなパートスタイル
伝統的な七三分けなどのパートスタイルも、サイドをフェードにすることで一気に現代的な印象になります。
清潔感があり、ビジネスマンにも最適です。 - パーマスタイル
トップにパーマで柔らかな動きやボリュームを出し、サイドはフェードですっきりとさせることで、メリハリの効いたおしゃれなスタイルが完成します。
失敗しないフェードカットのオーダー方法
美しいフェードカットを手に入れるためには、理容師とのイメージ共有が不可欠です。
オーダーの際は、以下のポイントを意識してみてください。
- イメージ写真を準備する
言葉だけで理想のグラデーションを伝えるのは非常に困難です。
希望するスタイルに近い写真をいくつか見せるのが、最も確実な方法です。 - フェードを始める高さを伝える
「ハイフェード」「ミドルフェード」「ローフェード」など、どの高さからグラデーションを始めたいかを明確に伝えましょう。 - 一番短い部分の長さを相談する
「0mmのスキンフェードにしたい」「青くならない程度に短くしたい」など、仕上がりのイメージを具体的に相談することが大切です。 - 頭の形や髪質を伝える
骨格の凹凸や髪の生えグセなどを事前に共有することで、理容師はより美しいグラデーションを作りやすくなります。
まとめ
フェードカットは、単に髪を短くするのではなく、緻密な計算と熟練の技術によって創り上げられる、いわば「作品」です。
美しいグラデーションは、あなたに圧倒的な清潔感と自信を与えてくれるでしょう。
この繊細で奥深いスタイルを完璧に仕上げるためには、理容師の経験と技術力が欠かせません。
信頼できるプロに任せて、ワンランク上の刈り上げスタイルを手に入れてみてはいかがでしょうか。
ABOUT ME