2025.08.04

男のもみあげに縮毛矯正はアリ？くせ毛を抑える最終手段をプロが解説

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毎朝のスタイリングでも、ドライヤーやヘアアイロンを使っても、全く言うことを聞かない、もみあげの強いくせ毛。「いっそのこと、この部分だけ縮毛矯正をかけて、完全に真っ直ぐにしてしまいたい…」そんな風に、最終手段を考えている男性も、少なくないのではないでしょうか。

もみあげへの部分的な縮毛矯正は、頑固なくせ毛の悩みを解決するための、非常に強力な選択肢の一つです。しかし、その効果の裏側には、知っておくべきいくつかのポイントと、実は、もっと良いかもしれない、別の選択肢が存在します。この記事では、その全てについて、髪のプロの視点から詳しく解説していきます。

Contents

もみあげ「だけ」に縮毛矯正はかけられる？

まず、最も知りたい疑問にお答えします。答えは「YES」です。技術的には、もみあげのような、ごく狭い範囲にだけ、部分的に縮毛矯正をかけることは可能です。しかし、その施術を選択する前には、メリットとデメリットを、正しく理解しておく必要があります。

もみあげへの縮毛矯正には、良い点と、注意すべき点があります。

メリット
- 頑固なくせ毛を、完全にストレートにできる
  長年悩まされてきた、うねり、カール、チリチリといった、あらゆる強いくせ毛を、根本から解消することができます。
- 毎日のスタイリングが、劇的に楽になる
  これまで、ドライヤーやアイロンで必死に伸ばしていた時間が不要になり、乾かすだけで、もみあげが驚くほど自然に収まるようになります。
デメリット／注意点
- 不自然な直毛になってしまうリスク
  もみあげの部分だけが、まるで針金のように「ピン」とした、不自然なストレートになってしまい、元々の髪質である、周りの髪の毛と馴染まない可能性があります。
- 髪へのダメージは避けられない
  縮毛矯正は、強力な薬剤と、高温のアイロンを使う施術です。そのため、施術部分の髪の毛に、ある程度のダメージがかかることは避けられません。
- 伸びてきた時の、境目が目立ちやすい
  数ヶ月後、根元から新しく生えてくるくせ毛と、縮毛矯正をかけたストレートの部分との間に、くっきりとした境目ができてしまうことがあります。

実は、もみあげの「浮き」や「カール」といった悩みを解決するためには、縮毛矯正よりも、もっと自然で、ダメージも少ない、最適な施術が存在します。それが、「ダウンパーマ」です。

ダウンパーマとは？
もみあげや襟足など、部分的に浮いてしまったり、言うことを聞かなかったりする部分にだけかける、特殊な部分パーマです。髪を完全にストレートにするのが目的の縮毛矯正とは違い、ダウンパーマは、薬剤と軽い熱の力で、髪の生え癖そのものを「下向きに矯正」し、自然に収めることを目的としています。
縮毛矯正との違い
- 仕上がり
  ダウンパーマは、ピンとした不自然な直毛にはならず、あくまで元々の髪質を活かしたような、非常に「自然」で「柔らかい」仕上がりになります。
- ダメージ
  縮毛矯正に比べて、一般的に薬剤がマイルドで、熱処理も短時間なため、髪へのダメージを、大幅に少なく抑えることができます。
- 持続性
  効果は、１ヶ月〜２ヶ月程度持続し、根元から新しい毛が生えてきても、縮毛矯正ほど、くっきりとした境目ができず、自然に馴染んでいきます。

多くの場合、もみあげのくせ毛の悩みに対しては、縮毛矯正よりも、この「ダウンパーマ」の方が、より適した解決策となります。

縮毛矯正やダウンパーマは、薬剤と熱を扱う、非常に高度で専門的な技術です。一歩間違えれば、髪に深刻なダメージを与えてしまうリスクもあります。

髪質とダメージレベルを、正確に「診断」できるから
プロの理容師は、あなたのくせ毛の種類や強さ、そして現在の髪のダメージレベルを、プロの目で見極めます。そして、縮毛矯正が本当に必要なのか、ダウンパーマの方が適しているのか、あるいは、カット技術だけで解決できるのかを、的確に判断してくれるのです。
薬剤と熱を、完璧にコントロールする「技術力」
あなたの髪の状態に合わせて、数ある薬剤の中から最適なものを選定し、塗布する時間や、アイロンの温度などを、ミリ単位、秒単位で完璧にコントロールします。これこそが、髪へのダメージを最小限に抑え、最高の仕上がりを実現する、プロの技術です。