もみあげと前髪の切り方。顔の印象を決める2つの重要パーツの整え方
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男の第一印象は、顔周りの数センチの髪の毛で決まる。そう言っても過言ではありません。そして、その印象を決定づけるのが、顔の側面の「もみあげ」と、正面の「前髪」という、2つの重要なパーツです。この2つのバランスが取れていないと、どんなにおしゃれなヘアスタイルも、どこか、ちぐはぐな印象になってしまいます。
もみあげと前髪は、それぞれを独立して切るのではなく、常に連携させてデザインするべきものなのです。この記事では、プロの視点に基づいた、もみあげと前髪のバランスの取れた「切り方」について、詳しく解説していきます。
Contents
なぜ「もみあげ」と「前髪」のバランスが全てなのか
もみあげと前髪は、連動してあなたの顔の印象を創り上げています。その関係性を理解することが、おしゃれなヘアスタイルへの第一歩です。
- 顔の「フレーム」を形成する
前髪が顔の上部のフレーム(額縁)を、そして、もみあげが顔の側面のフレームを形成します。この2つのフレームが美しく繋がってこそ、あなたの顔は最も魅力的に引き立ちます。 - 視線を誘導し、コンプレックスをカバーする
前髪の毛流れともみあげのラインは、見る人の視線を自然に誘導する効果があります。このラインをコントロールすることで、顔の長所を強調したり、丸顔や面長といった、輪郭のコンプレックスを効果的にカバーしたりすることができるのです。 - スタイルの方向性を決定づける
例えば、前髪を上げておでこを出し、もみあげを短くシャープに切れば、爽やかで活動的な印象に。一方で、前髪を流し、もみあげを自然に残せば、知的で落ち着いた印象になります。この2つのパーツの組み合わせが、あなたのなりたいイメージを決定づけるのです。
【前髪のスタイル別】最適のもみあげの切り方
代表的な前髪のスタイル別に、それぞれに最も相性の良いもみあげのデザインと、切り方のポイントをご紹介します。
- アップバング(前髪を上げるスタイル)
もみあげの切り方
前髪を上げて、すっきりとした印象にするスタイルには、もみあげも同様に、短くシャープに切るのが王道です。サイドを刈り上げるツーブロックや、滑らかなグラデーションを作るフェードスタイルとの相性が抜群です。
バランスのポイント
おでこを見せることで、顔の縦のラインが強調されるため、もみあげでサイドをしっかりと引き締め、全体のバランスを整えます。 - センターパート(真ん中分けスタイル)
もみあげの切り方
センターパートが持つ、ナチュラルで知的な雰囲気を壊さないよう、もみあげも作り込みすぎず、自然な長さと形で整えます。サイドの髪へと滑らかに繋がるように、質感と毛流れを合わせることが、おしゃれに見せるための重要なポイントです。 - マッシュ(前髪を下ろすスタイル)
もみあげの切り方
重くなりがちな前髪とのバランスを取るため、もみあげはツーブロックで内側を刈り上げ、軽さと清潔感を出すのがセオリーです。重い部分と、軽い部分のコントラストが、現代的なマッシュスタイルを創り出します。
セルフカットの落とし穴。もみあげと前髪の連携の難しさ
ご自宅でのセルフカットで、この、もみあげと前髪の絶妙なバランスを再現するのは、非常に困難です。もみあげの長さや形が、前髪のスタイルと合っていなければ、ちぐはぐな印象になってしまいます。また、前髪からこめかみ、そして、もみあげへと続く、自然な毛流れのグラデーションを、自分で作るのはプロの領域と言えるでしょう。
顔周りのデザインは、プロの理容師にしか描けない
あなただけの魅力を最大限に引き出す、完璧な顔周りのデザインは、プロの理容師だからこそ創り出せる、オーダーメイドの作品です。
- 顔の骨格を熟知した「設計力」
プロの理容師は、あなたの骨格を正確に読み解き、前髪で縦のラインを、もみあげで横のラインをどうコントロールすれば、あなたの顔が最もバランス良く、理想的に見えるかを、瞬時に設計します。 - 全てを繋げる「カット技術」
前髪からこめかみ、そして、もみあげへと続く、一連の毛流れを、滑らかで自然なグラデーションで繋げる。これは、長年の経験と訓練で培われた、プロならではのカット技術です。 - シェービングによる「額縁」の最終仕上げ
カットで完璧に設計された顔周りのラインを、理容師だけが扱えるプロ用カミソリ「レザー」によるシェービングで、産毛一つなく、くっきりと際立たせます。この最終仕上げがあるからこそ、清潔感が極まるのです。
オーダーする際は、「前髪は上げたいのですが、それに合うもみあげにしてください」というように、プロに相談する形で伝えるのがベストです。
最高の第一印象は、完璧に計算された、もみあげと前髪のバランスから生まれます。ぜひ一度、理容室で、プロが創り出す「黄金バランス」を体験してみてはいかがでしょうか。
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