マッシュヘアのもみあげの切り方。おしゃれなバランスを作る全知識
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メンズヘアのおしゃれの代名詞として、不動の人気を誇るマッシュスタイル。その魅力である柔らかな丸みと重さが、一歩間違えると、野暮ったさや子供っぽい印象の原因になってしまうことも少なくありません。その印象を分ける境界線、実は、もみあげの「切り方」一つにかかっているのです。
重さと軽さ、丸みとシャープさ。この絶妙なバランスを、もみあげの切り方でいかにコントロールするか。この記事では、あなたのマッシュヘアを最高におしゃれに見せるための、具体的な切り方を徹底的に解説していきます。
マッシュヘアの「もみあげ」、切り方の2大選択肢
マッシュヘアのもみあげの処理方法は、大きく2つのスタイルに分けられます。あなたのなりたいイメージや髪質に合わせて、最適な選択肢を見つけましょう。
- 選択肢1:刈り上げて「すっきり」見せる切り方(ツーブロック)
目的
マッシュヘア特有の重さを解消し、清潔感をプラスする。サイドの髪が横に膨らむのを根本から抑える。
向いている人
髪の量が多い、または髪が硬くて広がりやすい方。爽やかで、メリハリのあるスタイルが好きな方。 - 選択肢2:長さを残して「ナチュラル」に見せる切り方
目的
刈り上げずに、マッシュ本来の柔らかさや、中性的な雰囲気を最大限に活かす。
向いている人
髪が柔らかく、ボリュームが出にくい方。アンニュイで、優しい雰囲気のスタイルが好きな方。
【実践編】セルフでできる、もみあげの切り方
ご自宅で、次回のカットまでのメンテナンスを行う際の、基本的な切り方の手順です。
- 刈り上げる(ツーブロック)場合の切り方
道具
バリカン、ヘアクリップ
手順
最も重要なのは、上からかぶせる長い髪と、内側で刈り上げる部分を、ヘアクリップを使って正確に分け取る「ブロッキング」です。分け目が曖昧だと、スタイル全体が崩れてしまいます。ブロッキングが完了したら、バリカンにアタッチメント(6mm前後が定番)を付け、内側の伸びてきた部分を慎重に刈り上げます。 - ナチュラルに残す場合の切り方
道具
ハサミ、スキバサミ、コーム
手順
このスタイルで最も重要なのは、「質感調整」です。まず、スキバサミを使い、もみあげが重くならないように、全体の毛量を減らし、軽さを出します。次に、ハサミとコームを使い、サイドの髪の毛へと自然に繋がるように、長さを少しずつ整えます。
ここが違う!プロの理容師が施す、マッシュの切り方
セルフでのメンテナンスも可能ですが、あなただけの魅力を最大限に引き出す、完璧なマッシュスタイルは、プロの理容師にしか創れません。
- 骨格に合わせた「シルエット設計」
プロは、あなたの頭の形や顔の輪郭を正確に見極め、マッシュの丸みをどこまで作り、どこから刈り上げる(あるいは自然に繋げる)のが、最もバランス良く見えるかを、ミリ単位で設計します。あなただけの「黄金バランス」を創り出してくれるのです。 - 質感と毛流れを操る「カット技術」
セルフカットでは難しい、刈り上げ部分と上にかぶさる髪との自然な「馴染ませ」や、残したもみあげに動きと軽さを与える「質感調整」は、プロのハサミやレザー(カミソリ)の高度な技術があってこそ可能になります。 - 完璧な「シェービング」による仕上げ
どのような切り方を選択したとしても、最後の仕上げとして、輪郭周りの産毛をプロ用のレザーで綺麗に剃り上げることで、仕上がりの清潔感が全く違います。この一手間が、スタイル全体の完成度を決定づけます。
理容室でのオーダー方法
オーダーする際は、あなたのなりたいイメージを具体的に伝えることが大切です。理想のスタイルの写真を見せながら、「サイドはツーブロックですっきりさせたいです」あるいは「もみあげは刈り上げずに、自然なマッシュにしてください」といったように、明確に要望を伝えましょう。
自分史上最高のマッシュスタイルを手に入れるために、ぜひ一度、お近くの理容室で、プロの技術と提案力に触れてみてはいかがでしょうか。
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